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アンケート3実施のお知らせ

 9月12日より HTLV-1キャリアで出産の経験のあるお母さんを対象にしたアンケート3を開始しました

 HTLV-1キャリアの妊産婦の皆さんの出産後の赤ちゃんへの授乳方法として、現在の産婦人科診療ガイドラインでは、母乳による母子感染予防のためには完全人工栄養が最も確実な方法としてあげられています。

 一方、厚生労働省の研究班(厚労科研板橋班)の研究成果からは90日未満の短期の母乳哺育(その後完全人工乳)では、赤ちゃんの感染率は完全人工乳の場合と変わらないことが報告されました。
母乳の授乳を90日未満にする短期母乳も選択肢にあげることができるとして「厚生労働科学研究班によるHTLV-1母子感染予防対策マニュアル(第2版)」(厚労科研内丸班)に記載されるとともに、上記産婦人科診療ガイドラインでも触れられています。

 90日未満で母乳から完全人工乳に移行するのは必ずしも容易ではなく、助産師外来などで適切な乳房ケアと支援を行うなど、生後90日までに確実に母乳を中止できる支援体制の構築が必須であると記載されています。望むお母さんには短期授乳という選択肢を提供できるためには、この支援体制を整備することが必要ですが、現状では必ずしも整備されていないと思われ、その実態を明らかにすることが、今後、支援体制整備のための政策を検討していくうえできわめて重要な情報になります。
また、完全人工乳を選択したお母さんたちに対して何らかの支援が提供されているのか、これも重要な課題です。

 そこで今回これらの点の現状を調査するためにアンケート3を実施しています。
できるだけ早急に対策の検討にかかれるよう、是非該当する皆さんのご協力をお願いしたいと思います。急ぎ対策を検討するためにも、今年(令和6年)11月末までに、是非ともご入力をお願いします。

こども家庭科学研究事業 次世代育成基盤研究事業
HTLV-1キャリア妊産婦の支援体制の構築に関する研究
研究代表者 内丸 薫

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