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ATL臨床試験開始のお知らせ
東京大学医科学研究所附属病院で再発・難治の急性型・リンパ腫型・予後不良慢性型の成人T細胞白血病・リンパ腫(ATL)患者さんを対象とした新規薬剤の臨床試験が始まりました。本臨床試験は、EZH1/2二重阻害剤という薬剤の第1相臨床試験と呼ばれる臨床試験で、東京大学医科学研究所附属病院も参加することになりました。EZH1/2というのは細胞の遺伝子(DNA)を読み取るスイッチをオンにするかオフにするかを決めているヒストンというたんぱく質に、メチル化という化学変化を起こして遺伝子の読み取りをオフにする働きを持っていて、ATLではこのEZH2が異常に高くなって遺伝子の読み取りがおかしくなっていること、これががん化に重要な役割を持っていることがこれまでの研究で明らかになり、これを元に戻すことでATLの治療をしようという薬剤です。7月末くらいまで参加して下さる患者さんを募集しています。
詳細はこちら(http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/tr/poster/06_poster.pdf)をご覧ください。