コラム
次回予告
次回第120回コラムは未定となります。
掲載予定が決まり次第ご案内いたします。どうぞお楽しみに。
第25回 岡山 昭彦 宮崎大学医学部 内科学講座 免疫感染病態学分野 教授
HTLV-1感染と慢性炎症性疾患 HTLV-1感染によって引き起こされる病気としては成人T細胞白血病(ATL)、脊髄症(HAM)、ぶどう膜炎が良く知られています。 これらの病気はHTLV-1感染によって直接引き起こされると考えられていますが、HTLV-1がリンパ球に感染するウイルスであり、免疫に影響を与えることから、その他の様々な病気との関連が疑われてきました。代表的なものは、涙や唾液が出…
第24回 伊藤 薫樹 岩手医科大学附属病院 腫瘍内科 教授
東北地方での取り組み みなさん、こんにちは。東北の岩手医科大学腫瘍内科の伊藤と申します。私は岩手医科大学附属病院で主に血液疾患の診療に従事しておりますが、その中でHTLV-1キャリアの方のフォローや成人T細胞性白血病リンパ腫(ATL)の治療も行っています。全国には約108万人のHTLV-1キャリアがいらっしゃいますが、東北地方は非流行地域であり、キャリア数の少ない地域ですので、相談支援などで不…
第23回 友寄 毅昭 社会医療法人かりゆし会 ハートライフ病院 血液内科部長
HTLV-1と日和見感染症 みなさん,こんにちは。沖縄県にある社会医療法人かりゆし会 ハートライフ病院の友寄と申します。私からは,HTLV-1に合併しやすい日和見(ひよりみ)感染症についてお話ししたいと思います。日和見感染症とは,体力や免疫力が低下することで,普段健康な状態では起こさないような微生物によって発症する感染症です。晴れや雨の日によって旅を決める「日和見」にならって,体力・免疫力によ…
第22回 下田 和哉 宮崎大学内科学講座 消化器血液学分野(第2内科) 教授
ストレスフリー 「診察上も検査所見も問題ありませんよ」と結果をご説明すると、安心したような顔をされ、「では来年の予約を」と言って帰られるキャリアのかたがおられる。ほとんどの方は病気が進展していないかを心配して来院されるわけであるが、HTLV-1キャリアからATLが発症する確率は年間0.1%程度、一生涯で3~5%である。よく交通事故にあう確率と比較されるが、日本では交通事故により怪我をしたり亡くな…
第21回 戸倉 新樹 浜松医科大学皮膚科学 教授
皮膚科医としてのキャリねっとご挨拶 みなさん、こんにちは。私は皮膚科医です。皮膚科医がキャリねっとに登場するということを不思議に思われる方もいらっしゃるかもしれません。でも、そもそもリンパ腫は皮膚にも多く出現します。皮膚は外界と接する臓器で、いろいろな物質に触れ、また物理的な刺激を受けるリンパ臓器の一つと言うことができます。こうした臓器にリンパ腫が起こらないはずがない、とも表現できるでしょう。…