コラム
次回予告
次回第119回コラムは未定となります。掲載予定が決まり次第ご案内いたします。
どうぞお楽しみに。
第73回 大隈 和 国立感染症研究所 血液・安全性研究部 第一室長
HTLV-1感染の診断指針 皆さん、こんにちは。国立感染症研究所の大隈和と申します。献血や妊婦健診などの際に、「HTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス1型)に感染しているかどうか」はどうやって調べているのでしょうか。今回のコラムでは、最近改定された“HTLV-1感染の診断指針”に沿って、このテーマについてできるだけ分かりやすく最新の情報をまじえてお伝えしたいと思います。 HTLV-1の感染…
第72回 山岸 誠 東京大学大学院 新領域創成科学研究科 特任講師
ATLに対する新たな治療薬の開発とその先 東京大学大学院の山岸と申します。基礎研究者としてATL、HTLV-1感染症の研究をしております。ATL及びHAMの患者様、そして多くのキャリアの方々からご協力いただきまして、ATL細胞、感染細胞を詳細に分析することで、色々と新しいことがわかってきました。 遺伝子の本体はDNAという物質ですが、このDNAは複雑に折りたたまれることで小さな細胞内に収ま…
第71回 内丸 薫 東京大学大学院新領域創成科学研究科メディカル情報生命専攻病態医療科学分野 教授/東京大学医科学研究所連携 教授
「キャリねっとアンケートの集計結果について」 キャリねっとにご登録の皆さん、こんにちは。キャリねっとの運営責任者をしております東京大学新領域創成科学研究科/東京大学医科学研究所附属病院の内丸です。キャリねっとにはアンケートという欄があります。この欄は、皆さんがキャリねっとにご登録時に入力して下さった情報以外に新たに追加して調査が必要な項目が出てきた場合に、改めてご登録の皆さんに追加入力をお願い…
第70回 進藤 岳郎 京都大学医学部附属病院 血液内科・助教
京都でのHTLV-1キャリア外来 こんにちは。京都大学医学部附属病院の血液内科で働く、進藤岳郎です。当院では現在、毎週水曜日にHTLV-1キャリアの方を対象とした外来診療を行っています。本コラムでは私がこの外来に関わるまでのいきさつを振り返りながら、我々が目指すところをご紹介したいと思います。 HTLV-1を知ったのは医学部での講義で、高月清先生を始めとした偉大な先輩方の苦闘の歴史を聞いた…
第69回 宮﨑 泰司 長崎大学 原爆後障害医療研究所 血液内科学研究分野 教授
長崎でのHTLV-1母子感染防止事業について 1976年に高月先生らによって成人T細胞白血病 (Adult T cell leukemia, ATL)が提唱され、1982年には吉田先生らによってその原因ウイルス(HTLV-1)が同定されました。その後、疫学的検討や動物実験を通じてHTLV-1の主たる感染経路が母乳感染であることが示されましたが、当時の長崎では妊婦のHTLV-1感染率(HTLV-…