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コラム

次回予告

次回第111回コラムは、広島大学病院血液内科 特任教授 進藤 岳郎 先生です。5月初旬配信予定です。どうぞお楽しみに。

第26回 岩月 啓氏 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科皮膚科学分野 教授

皮膚とキャリねっと  皮膚病変からHTLV-1感染を見抜けるか、と問われると返答に窮してしまいます。テキストにはいくつかのHTLV-1関連皮膚疾患が記載されていますが、あまり特徴的な疾患はありません。カリブ海諸国やブラジルでは HTLV-1関連infective dermatitis (感染性皮膚炎)という細菌感染を伴う小児の皮膚疾患が知られていますが、日本で診察する機会はまずありません。そうな…

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第25回 岡山 昭彦 宮崎大学医学部 内科学講座 免疫感染病態学分野 教授

HTLV-1感染と慢性炎症性疾患 HTLV-1感染によって引き起こされる病気としては成人T細胞白血病(ATL)、脊髄症(HAM)、ぶどう膜炎が良く知られています。 これらの病気はHTLV-1感染によって直接引き起こされると考えられていますが、HTLV-1がリンパ球に感染するウイルスであり、免疫に影響を与えることから、その他の様々な病気との関連が疑われてきました。代表的なものは、涙や唾液が出…

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第24回 伊藤 薫樹 岩手医科大学附属病院 腫瘍内科 教授

東北地方での取り組み  みなさん、こんにちは。東北の岩手医科大学腫瘍内科の伊藤と申します。私は岩手医科大学附属病院で主に血液疾患の診療に従事しておりますが、その中でHTLV-1キャリアの方のフォローや成人T細胞性白血病リンパ腫(ATL)の治療も行っています。全国には約108万人のHTLV-1キャリアがいらっしゃいますが、東北地方は非流行地域であり、キャリア数の少ない地域ですので、相談支援などで不…

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第23回 友寄 毅昭 社会医療法人かりゆし会 ハートライフ病院 血液内科部長

HTLV-1と日和見感染症  みなさん,こんにちは。沖縄県にある社会医療法人かりゆし会 ハートライフ病院の友寄と申します。私からは,HTLV-1に合併しやすい日和見(ひよりみ)感染症についてお話ししたいと思います。日和見感染症とは,体力や免疫力が低下することで,普段健康な状態では起こさないような微生物によって発症する感染症です。晴れや雨の日によって旅を決める「日和見」にならって,体力・免疫力によ…

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第22回 下田 和哉 宮崎大学内科学講座 消化器血液学分野(第2内科) 教授

ストレスフリー 「診察上も検査所見も問題ありませんよ」と結果をご説明すると、安心したような顔をされ、「では来年の予約を」と言って帰られるキャリアのかたがおられる。ほとんどの方は病気が進展していないかを心配して来院されるわけであるが、HTLV-1キャリアからATLが発症する確率は年間0.1%程度、一生涯で3~5%である。よく交通事故にあう確率と比較されるが、日本では交通事故により怪我をしたり亡くな…

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