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コラム

次回予告

次回第118回コラムは、宮崎大学医学部 感覚運動医学講座 皮膚科学分野 教授 天野 正宏 先生です。11月中旬頃配信予定です。どうぞお楽しみに。

第8回 森内 浩幸 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科・小児科学 教授

キャリアのお母さんにしっかり寄り添いましょう!  現在HTLV-1キャリアと判明した妊婦さんには、お子さんの生まれた後の栄養方法として①完全人工栄養、②凍結母乳栄養、そして③短期母乳栄養を呈示しています。母乳以外の感染経路がありますので、どの栄養方法であっても完全に母子感染を防ぐことは出来ませんが、いずれの方法でも感染が起こる確率を2-3%程度に下げることができると考えられています。  「赤ち…

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第7回 齋藤 滋 富山大学産科婦人科 教授

HTLV-1 母子感染予防事業の意義  HTLV-1というウイルスは成人T細胞白血病(ATL)の原因ウイルスとして、1981年京都大学の日沼 頼夫先生により同定されました。その際に判ったことは、①このウイルスの感染者の大部分は無症状で健康ですが、ごく一部にATLやHTLV-1関連脊髄症(HAM)を発病すること、②HTLV-1キャリアが九州、沖縄地区に多いこと(しかし、全国にキャリアの方はいらっし…

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第6回 末岡 榮三朗 佐賀大学 臨床検査医学 教授

声を届けてください。  佐賀大学病院HTLV-1専門外来を担当しています、末岡です。医者になって約30年間、多くの成人T細胞リンパ腫・白血病の患者さんやHTLV-1キャリアの方々を診させてもらって、HTLV-1感染症の方々のことはわかっている気持になっていました。ところが、私が見聞きしてきたことは、その方々の悩みや思いの一部であることに気づかされています。  佐賀大学病院HTLV-1専門外来は…

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第5回 岩永 正子 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科フロンティア生命科学分野 教授

「リスクファクターと発症予防」について HTLV-1キャリアの方々は、今後ご自分がATLやHAMになるかもしれないというご心配をかかえておられることと思います。日本では、HTLV-1キャリアからATLの生涯発症率は約5% 程度(キャリア1,000人中50人)、HAMの生涯発症率は約0.3% 程度(キャリア1000人中3人)と推定されており、どちらも発症率はさほど高くないのですが、一旦発症してしま…

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第4回 渡邉 俊樹 東京大学大学院新領域創成科学研究科 メディカル情報生命専攻 教授

「HTLV-1感染者登録?」  HTLV-1感染は、白血病・リンパ腫であるATL、慢性の神経疾患HAM、さらに再発性の目の炎症であるHTLV-1ぶどう膜炎など、幾つもの異なった病気の原因となっております。私たちは、広い意味での慢性ウイルス感染症として包括的に捉えて、感染の予防、疾患発症の予防として治療法の開発に向けて研究を続けてまいりました。このような視点から見直しますと、この領域では幾つもの基…

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